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0〜2歳🏥健康・医療🤱妊娠・出産

助産師との出産:助産院と病院の違い・選ぶ条件・適応外のケース

助産師は厚生労働大臣免許の専門職。助産院では家庭的な雰囲気で自然分娩をサポートしますが、医療行為は不可で、多胎妊娠・帝王切開既往等のハイリスク妊娠は適応外です。日本助産師会の情報をもとに助産院・産科の使い分けを整理しました。

012.kids 編集部公開: 2026-03-11更新: 2026-05-298分で読めます
情報の信頼性

情報源:日本助産師会・厚生労働省 ほか

作成:012.kids 編集部公開日:2026-03-11最終確認:2026-05-29参考文献:4
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この記事のポイント

  • まず結論:助産師は 厚生労働大臣免許の専門職。助産院では家庭的な雰囲気で自然分娩をサポートするが、医療行為は不可・ローリスク妊娠のみ対象
  • 適応外:多胎妊娠/帝王切開既往/前置胎盤/骨盤位/妊娠合併症等のハイリスク妊娠
  • 対象:出産施設を検討中の妊娠中の方、その家族向け
  • 判断の鍵:本人の希望/妊娠経過のリスク/緊急時の搬送体制

助産師と医師の違い

日本助産師会 助産師とは より:

項目 助産師 産婦人科医
免許 厚生労働大臣免許(看護師免許+助産師国家試験) 医師免許+産婦人科専門医
業務範囲 助産(正常分娩の介助)・妊産婦・新生児の保健指導 医療行為全般・診断・治療・手術
医療行為 行えない(投薬・帝王切開・会陰切開・陣痛促進剤・吸引分娩等) 行える
対象 正常範囲の妊娠・分娩 正常〜異常分娩、ハイリスク妊娠
異常時 医師に引き継ぐ 自分で対応
保健指導 妊娠・出産・育児の指導 主に医療面

出産施設の3つの選択肢

① 病院

  • 総合病院・大学病院・周産期母子医療センター
  • NICU併設、医師・助産師・看護師が連携
  • ハイリスク妊娠 に対応
  • 緊急帝王切開・救急対応が可能

② 産科診療所(クリニック)

  • 医師(産婦人科医)が常駐
  • 入院ベッド19床以下の小規模施設
  • ローリスク〜中等度リスク に対応
  • アットホームな雰囲気の施設も

③ 助産院(助産所)

  • 助産師が運営、医師は常駐していない
  • 医療行為なし、自然分娩のサポート
  • ローリスク妊娠 のみ
  • 嘱託医療機関 との連携が法律で必須
  • 家庭的でゆったりした雰囲気

助産院の特徴

メリット

  • 家庭的な雰囲気
  • 個別対応:助産師との関係が密に
  • 本人の希望に寄り添った出産
  • 自由な姿勢で出産(フリースタイル分娩)
  • 長時間付き添い
  • 産後ケアの充実
  • 母乳育児支援
  • きょうだいの立ち会い が可能なところも

デメリット・制約

  • 医療行為が不可:緊急時は病院搬送
  • 緊急対応の遅れリスク:搬送時間
  • 対応できる妊娠が限定的
  • 無痛分娩は不可
  • NICUなし:早産・新生児合併症は病院へ
  • 数が少ない:地域に限られる

助産院の必須要件

  • 嘱託医 との契約(妊娠中の医学的フォロー)
  • 嘱託医療機関 との連携(緊急時の搬送先)
  • 連携医療機関の同意書

これがない助産院は法律違反。必ず確認を。

助産院では取り扱えないケース

日本助産師会 や産科学会基準より、助産院での出産が 適応外 となる主な状況:

母体側

  • 多胎妊娠(双子・三つ子)
  • 帝王切開既往
  • 前置胎盤・低置胎盤
  • 妊娠高血圧症候群
  • 妊娠糖尿病
  • 重度の貧血
  • 心疾患・腎疾患・甲状腺疾患等の合併症
  • 感染症(HIV・B型/C型肝炎等)
  • 高齢初産(医師判断による)

胎児側

  • 骨盤位(逆子)
  • 巨大児(4000g以上推定)
  • 胎児発育不全
  • 羊水過多/過少

分娩経過

  • 41週以上
  • 破水後の時間経過

これらに該当した場合は 病院での出産 に切り替えが必要。妊娠経過中に発覚することも多いので、助産院でも妊婦健診を継続 し、リスク判定を行います。

助産師の幅広い役割

厚生労働省・日本助産師会 より、助産師は分娩介助だけでなく:

妊娠期

  • 妊婦健診の補助
  • マタニティクラス(呼吸法・体操等)
  • 栄養指導
  • メンタルヘルス相談
  • 両親学級

分娩期

  • 分娩介助(正常範囲)
  • 産婦への精神的サポート
  • パートナーへの支援

産褥期・育児期

  • 母乳育児支援
  • 新生児ケア指導
  • 産後の体の回復ケア
  • 育児相談

地域

  • 母子訪問(自治体委託)
  • 助産師外来(病院内)
  • オンライン相談

病院出産でも助産師ケアは受けられます。

出産施設選びのポイント

自分に合う施設を選ぶ観点

観点 内容
妊娠のリスク ローリスクか、ハイリスクか
希望する出産 無痛・自然・自由姿勢・水中分娩等
立地 緊急時に行ける距離
入院期間・部屋 母子同室・大部屋・個室
食事・産後ケア 産後の過ごし方
付き添い パートナー・家族の立ち会い
費用 出産育児一時金(50万円)と自費の差
NICU併設 早産リスク・新生児合併症

助産院を選ぶ場合の追加チェック

  • 嘱託医療機関との距離・搬送時間
  • 嘱託医との連携状況
  • 過去の搬送実績
  • 助産師の経験年数
  • 過去の事故報告の有無

助産師ケアを受けるには

助産院での出産

  • 妊娠初期から 助産院での妊婦健診
  • 病院での 超音波検査 を併用するケースも
  • 医療機関の 嘱託医 が定期的にフォロー

病院・診療所+助産師ケア

  • 助産師外来:妊婦健診を助産師が担当(病院内)
  • マタニティクラス:助産師が指導
  • 産後ケア:助産師がサポート

地域の助産師

  • 自治体の母子訪問(産後)
  • 助産師による産後ケア事業(自治体補助あり)
  • 訪問助産師:自宅でケア

産後ケアの活用

産後の母体回復・育児不安に対応する 産後ケア事業 が多くの自治体で実施:

  • 宿泊型:助産院・施設に宿泊
  • デイサービス型:日中ケア
  • 訪問型:自宅にケア提供者が来る
  • 自治体補助 で利用料が安い

助産院は産後ケアの拠点になっていることが多いです。

やってはいけないこと

やってはいけないこと 理由
ハイリスク妊娠で助産院出産を希望 医療行為不可、母児リスク大。医師と相談を
嘱託医療機関のない助産院 違法、緊急時対応が困難
「自然出産が良い」と無理な選択 状況によって医療介入が必要。柔軟な対応を
緊急時の搬送方針を確認しない 状況急変時に意思決定が遅れる
妊娠経過中にリスクが出ても助産院に固執 病院への切り替えを医師と相談
助産師の役割を「ただの介助者」と軽視 専門職としての知識・経験を活用
病院出産で「助産師に相談できない」と思い込む 病院でも助産師外来等で相談可能
産後ケアの存在を知らない 育児不安・体調回復に有効、自治体補助あり

よくある誤解

Q. 助産院は安全?

A. ローリスク妊娠でリスク管理がしっかりしていれば 安全性は高い。ただし緊急時の搬送・対応に時間がかかるリスクは知っておく。

Q. 助産師は医師より劣る?

A. 役割が違う専門職。助産師は妊娠・出産・産後の専門家。医師は医療行為の専門家。互いに連携して妊産婦を支える。

Q. 助産院で帝王切開はできる?

A. 不可。緊急時は嘱託医療機関に搬送して帝王切開。

Q. 無痛分娩を助産院で?

A. 不可。麻酔は医師の業務。無痛分娩希望は対応病院へ。

Q. 出産費用は助産院の方が安い?

A. 施設による。一般的には大きな差はなく、健康保険組合の出産育児一時金(50万円)でカバーできる範囲。

Q. 第二子以降で助産院に切り替えできる?

A. 前回が帝王切開なら不可(子宮破裂のリスク)。前回が正常分娩でローリスクなら可。

Q. 何科を受診すれば?

A. 助産院または産科クリニック・病院。経過に応じて連携。

この記事の根拠

  • 日本助産師会 助産師とは(法律と定義)
  • 日本助産師会 助産師の声明・綱領
  • 厚生労働省・日本助産師会 妊娠から産後まで地域の妊産婦を支える助産師のケア
  • こども家庭庁 母子保健

まとめ

  • 助産師は 厚生労働大臣免許の専門職、助産・保健指導が業務
  • 助産院は ローリスク妊娠のみ、医療行為は不可
  • 適応外:多胎・帝王切開既往・前置胎盤・骨盤位・妊娠合併症
  • 嘱託医・嘱託医療機関 との連携が法律で必須
  • 病院出産でも 助産師外来・産後ケア で助産師ケアを受けられる
  • 自治体の 産後ケア事業 も活用可能

大切なお知らせ:本記事は公的機関・専門職団体の発信情報をもとに012.kids編集部が独自にまとめた一般情報です。出産施設の選択は妊娠経過とリスクに応じて変わります。必ずかかりつけ産科医・助産師にご相談ください。

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