この記事のポイント
- ほめ方は「結果」より「過程」に注目すると、子どもの意欲や自己肯定感を支えやすいとされています。
- **「すごいね」だけより「最後までやれたね」**のように、具体的な努力や工夫を言葉にするのがコツです。
- ほめすぎ・他の子との比較・ごほうび頼みは逆効果になることもあり、励まし方とのバランスが大切です。
- 対象:3〜5歳ごろの子どものほめ方・励まし方に悩む保護者。
まず確認したいこと(相談窓口)
| 気になること | まず相談する先 |
|---|---|
| 園での様子や友達関係が気になる | スクールカウンセラー・園の先生 |
| 気持ちの落ち込み・不安が続く | 自治体のこころの健康相談 |
| 発達や行動の心配が強い | かかりつけ医・小児科 |
| 専門的なこころのケアが必要そう | 児童精神科 |
重要:ほめ方・励まし方に「これだけが正解」という方法はありません。うまくほめられない日があっても、子どもとの関係は壊れません。気持ちの落ち込みや行動の心配が続くときは、一人で抱えずスクールカウンセラーやかかりつけ医に相談しましょう。
ほめ方は「結果」より「過程」に注目する
文部科学省「生徒指導提要」 より:子どもの自己肯定感を育てるうえで、結果だけでなく取り組みの過程を認めることが重視されています。
- 「100点すごい」より「毎日コツコツやれたね」と過程をほめます。
- できた・できないだけでなく、工夫や挑戦したこと自体を言葉にします。
- 過程に注目するほめ方は、失敗しても挑戦を続ける力につながります。
- 結果だけをほめ続けると、失敗を恐れて挑戦を避けやすくなります。
「ほめる」と「励ます」を使い分ける
国立成育医療研究センター「こころの診療部」 より:子どもの気持ちに寄り添う関わりが、こころの安定に役立つとされています。
- ほめるのは「できたとき」、励ますのは「うまくいかないとき」です。
- 「惜しかったね、もう少しだね」と気持ちに寄り添う励まし方も大切です。
- 結果が出なくても「がんばっていたね」と過程を認める言葉が支えになります。
- ほめと励ましを両方使うと、子どもは安心して挑戦できます。
家庭でできる具体的なほめ方の工夫
文部科学省「家庭教育支援」 より:日常の関わりのなかで子どもの良さを認めることがすすめられています。
- 「ありがとう、助かったよ」と、子どもの行動が役立った事実を伝えます。
- その場で具体的にほめると、何が良かったか子どもに伝わりやすくなります。
- 大げさな言葉より、目を見て短く伝えるほうが響くこともあります。
- 「あなたはやさしいね」と人柄を認める言葉も、過程をほめる工夫の一つです。
ほめ方が逆効果になりやすい場面
国立成育医療研究センター「こどものこころ」 より:関わり方には個人差があり、子どもの様子を見ながら調整する姿勢が大切とされています。
- 何でもほめすぎると、ほめられないと動けない子になることがあります。
- 「お兄ちゃんより上手」など他の子との比較は自信を損ないます。
- ごほうび目当てに頑張る癖がつくと、過程を楽しむ力が育ちにくくなります。
- ほめ方に迷うときは、励まし方とのバランスを意識すると整理できます。
やってはいけないこと
| やってはいけないこと | 理由 |
|---|---|
| 結果だけを「すごい」とほめ続ける | 失敗を恐れ、挑戦を避けやすくなる |
| 他の子やきょうだいと比較してほめる | 劣等感や反発につながりやすい |
| ものやごほうびで釣ってばかりほめる | ごほうびがないと動けなくなりやすい |
| できて当たり前として何もほめない | 努力や工夫が認められず意欲が下がる |
| 大人の理想を押しつけて励ます | プレッシャーになり気持ちが追い込まれる |
よくある誤解
Q. たくさんほめれば子どもは伸びますか?
A. ほめる量より「何を・どうほめるか」が大切です。過程に注目したほめ方のほうが、意欲が長続きしやすいとされています。
Q. 「すごいね」と言うのはダメですか?
A. ダメではありませんが、それだけだと中身が伝わりません。「最後までやれてすごいね」と具体的に添えると効果的です。
Q. ごほうびでやる気を出させるのは悪いことですか?
A. 一時的なきっかけにはなりますが、頼りすぎると過程を楽しむ力が育ちにくくなります。励まし方と組み合わせて使いましょう。
Q. 失敗したときはどう励ませばいいですか?
A. 結果を責めず「がんばっていたね」と過程を認めます。気持ちに寄り添う励まし方が、次の挑戦を支えます。
Q. ほめ方や子どもの気持ちが心配なときは、どこに相談すればいい?
A. 園での様子はスクールカウンセラーや先生へ、気持ちの落ち込みが続くときは自治体のこころの健康相談やかかりつけ医に相談すると安心です。
この記事の根拠
- 文部科学省「生徒指導提要」
- 国立成育医療研究センター「こころの診療部」「こどものこころ」
- 文部科学省「家庭教育支援」
まとめ
- ほめ方は結果より過程に注目すると、子どもの意欲と自己肯定感を支えやすくなります。
- 「すごいね」だけでなく、努力や工夫を具体的に言葉にするのがコツです。
- ほめると励ますを使い分け、うまくいかないときは気持ちに寄り添います。
- ほめすぎ・比較・ごほうび頼みは逆効果になりやすいので注意します。
- 気持ちの心配が続くときは、スクールカウンセラーやかかりつけ医に相談しましょう。
大切なお知らせ:この記事は公的機関の発信情報をもとに012.kids編集部がまとめた一般的な情報です。お子さんの個別の状況については、スクールカウンセラーやかかりつけの医師にご相談ください。

