この記事のポイント
- 指さしは言葉の前の大切なサイン。「見て」「あれちょうだい」を伝える、気持ちの共有の始まりです。
- 出てくる時期には個人差。1歳前後が一つの目安ですが、幅があり、少し遅くても順調な子は多いです。
- 指さし「だけ」で判断しない。視線・表情・反応など、やりとり全体の様子をあわせて見ます。
- 対象:指さしの発達が気になる0〜2歳ごろの赤ちゃんの保護者。
まず確認したいこと(相談窓口)
| 気になること | まず相談する先 |
|---|---|
| 指さしや発達全体が気になる | 地域の保健センター・発達相談 |
| 聞こえや体も含めて診てほしい | かかりつけ小児科 |
| 健診で発達を相談したい | 乳幼児健診(保健センター) |
| 専門的な支援を知りたい | 児童発達支援センター |
重要:指さしの有無だけで赤ちゃんの発達を判断することはできません。視線でのやりとりや名前への反応など、全体の様子が大切です。気になるときは一人で抱え込まず、かかりつけ小児科や地域の保健センター・発達相談に相談すると安心です。
指さしにはどんな意味がある?種類を知る
厚生労働省「乳幼児健康診査・母子保健」 より:指さしは健診でも確認される、言葉の前のコミュニケーションのサインとされています。
- 「ほしい」を伝える要求の指さし(要求の指さし)があります。
- 「あれ見て」と気持ちを共有する指さし(共感・叙述の指さし)があります。
- 「ワンワンどれ?」に応える応答の指さしも発達とともに見られます。
- 種類が増えていくこと自体が、やりとりの広がりを表します。
指さしはいつから?時期の目安
発達障害情報・支援センター「赤ちゃんの発達に関するよくある質問」 より:発達の時期には大きな個人差があり、目安は幅をもって見ることが大切とされています。
- 1歳前後に出てくる子が多いとされますが、時期には幅があります。
- 早い子も遅い子もいて、それ自体は珍しいことではありません。
- 「目安より遅い=問題」とは限らず、全体の様子で見ます。
- 出てきたら、指さした先を一緒に見て言葉を添えると育ちます。
家庭でできる指さしを引き出す関わり
国立成育医療研究センター「発達に関する診療・相談情報」 より:日常のやりとりの積み重ねがコミュニケーションの土台を育てるとされています。
- 赤ちゃんが見ているものに「ワンワンだね」と言葉を添えます。
- 親も指さしを見せ、「あっ、飛行機」と一緒に注目します。
- 絵本で「これは?」と指さしを誘う遊びを取り入れます。
- できた瞬間に笑顔で応えると、やりとりが楽しい経験になります。
相談したほうがよいサイン
発達障害情報・支援センター「発達障害に関する支援情報」 より:気になる様子が重なるときは、早めに身近な専門窓口につなぐことがすすめられています。
- 指さしも視線でのやりとりも乏しいと感じるとき。
- 名前を呼んでも反応が乏しい、聞こえが心配なとき。
- 出ていたやりとりが減ったように感じるとき。
- 健診で発達について相談をすすめられたときも対象です。
やってはいけないこと
| やってはいけないこと | 理由 |
|---|---|
| 目安と比べて強く焦る | 個人差を見落とし、関わりが硬くなりやすい |
| 指さしを無理に練習させる | やらせる雰囲気はやりとりの楽しさを損なう |
| ほかの赤ちゃんと比べて落ち込む | 保護者の不安が増し、関わりに影響しやすい |
| 気になっても様子見だけを続ける | 必要な支援につながる機会を逃すことがある |
| 一人で抱え込み相談をためらう | 不安が募り、対応が空回りしやすい |
よくある誤解
Q. 1歳で指さしをしないと発達が遅れていますか?
A. 必ずしもそうではありません。時期には幅があり、視線でのやりとりが育っていれば見守れる範囲のことも多いです。
Q. 指さしを練習させた方がいいですか?
A. 無理な練習より、赤ちゃんが見ているものに言葉を添える自然なやりとりの方が効果的です。
Q. 指さしの種類が少ないのは心配ですか?
A. 種類は発達とともに増えます。今ある指さしや視線でのやりとりを楽しむことが先です。
Q. テレビを見せれば指さしは増えますか?
A. 一方通行の映像だけでは育ちにくいとされます。人と一緒に注目する経験が土台になります。
Q. 指さしが気になるときは、どこに相談すればいい?
A. 指さしや発達全体が気になるときは地域の保健センター・発達相談へ、聞こえや体の心配はかかりつけ小児科に相談すると安心です。
この記事の根拠
- 厚生労働省「乳幼児健康診査・母子保健」
- 発達障害情報・支援センター「赤ちゃんの発達に関するよくある質問」
- 国立成育医療研究センター「発達に関する診療・相談情報」
- 発達障害情報・支援センター「発達障害に関する支援情報」
まとめ
- 指さしは言葉の前の大切なコミュニケーションのサインです。
- 要求・共感・応答など種類があり、増えていくこと自体が発達です。
- 出てくる時期には個人差があり、目安は幅をもって見ます。
- 指さしだけでなく、視線や反応などやりとり全体をあわせて見ます。
- 気になるときは地域の保健センター・発達相談やかかりつけ小児科へ。
大切なお知らせ:この記事は公的機関の発信情報をもとに012.kids編集部がまとめた一般的な情報です。お子さんの発達や個別の状況については、かかりつけの小児科医や地域の保健センター・発達相談にご相談ください。

