この記事のポイント
- ベビーサインは「やりとりを楽しむ」ための一つの手段。気持ちを通わせる遊びとして取り入れるのがおすすめです。
- 始め方はシンプルでOK。「ちょうだい」「もっと」など身近な動作から、無理なく少しずつで十分です。
- 効果やペースには個人差。やらなければいけないものではなく、家庭の負担にならない範囲が前提です。
- 対象:ベビーサインを始めたい、興味がある0〜2歳ごろの赤ちゃんの保護者。
まず確認したいこと(相談窓口)
| 気になること | まず相談する先 |
|---|---|
| 言葉や発達全体が気になる | 地域の保健センター・発達相談 |
| 聞こえや体も含めて診てほしい | かかりつけ小児科 |
| 健診で発達を相談したい | 乳幼児健診(保健センター) |
| 専門的な支援を知りたい | 児童発達支援センター |
重要:ベビーサインは「やらないと言葉が遅れる」「やれば早く話せる」といった断定ができるものではありません。あくまで親子のやりとりを楽しむ手段の一つです。発達で気になる点があるときは、サインの有無より、かかりつけ小児科や地域の保健センター・発達相談に相談することを優先しましょう。
ベビーサインとは?どんなもの
厚生労働省「乳幼児健康診査・母子保健」 より:言葉の前のコミュニケーションは、健診でも見守られる発達の一部とされています。
- 言葉が出る前の赤ちゃんと、簡単な手の動きで気持ちを伝え合う方法です。
- 「ちょうだい」「もっと」「おしまい」など身近な場面の動作が中心です。
- 正式な手話とは別で、家庭で通じればよい、ゆるやかなものです。
- 目的は「やりとりを楽しむこと」で、たくさん覚えさせることではありません。
ベビーサインの始め方とコツ
国立成育医療研究センター「発達に関する診療・相談情報」 より:日常のやりとりの積み重ねがコミュニケーションを育てるとされています。
- まずは1〜2個の身近なサインから、生活の中で繰り返し見せます。
- 言葉とセットで「もっと、だね」と声をかけながら使います。
- 赤ちゃんがすぐ真似しなくても焦らず、長い目で楽しみます。
- できた時に笑顔で応えると、やりとりが楽しい経験になります。
期待しすぎないための注意点
発達障害情報・支援センター「赤ちゃんの発達に関するよくある質問」 より:発達には個人差が大きく、目安は幅をもって見ることが大切とされています。
- ベビーサインで言葉が早まる・遅れると断定はできません。
- 覚える数を競ったり、できないことを気にしすぎたりしないようにします。
- 家庭の負担になるなら、無理に続けなくてかまいません。
- サインより、表情や指さしを含めたやりとり全体を大切にします。
発達で気になるときの相談
発達障害情報・支援センター「発達障害に関する支援情報」 より:気になる様子が重なるときは、早めに身近な専門窓口につなぐことがすすめられています。
- 言葉やサイン以前に、視線でのやりとりが乏しいと感じるとき。
- 名前を呼んでも反応が乏しい、聞こえが心配なとき。
- 出ていたやりとりが減ったように感じるとき。
- 健診で発達について相談をすすめられたときも対象です。
やってはいけないこと
| やってはいけないこと | 理由 |
|---|---|
| 言葉の代わりに無理やり覚えさせる | やらせる雰囲気はやりとりの楽しさを損なう |
| 覚えた数をほかの子と比べる | 保護者の不安が増し、関わりに影響しやすい |
| ベビーサインに頼り声かけを減らす | 言葉のモデルが減り、やりとりが偏りやすい |
| 発達の心配をサインの有無で判断する | 必要な相談の機会を逃すことがある |
| 一人で抱え込み相談をためらう | 不安が募り、対応が空回りしやすい |
よくある誤解
Q. ベビーサインをやると言葉が遅れますか?
A. 遅れると断定できる根拠はありません。声かけと一緒に使えば、やりとりを楽しむ手段の一つになります。
Q. ベビーサインをやれば早く話せますか?
A. 必ず早く話せるとは言えません。効果には個人差があり、過度に期待しすぎないことが大切です。
Q. いつから始めればいいですか?
A. 厳密な時期はありません。赤ちゃんが手や表情でやりとりを始める時期に、無理なく取り入れれば十分です。
Q. たくさん覚えさせた方がいいですか?
A. 数を増やすことが目的ではありません。身近な1〜2個でやりとりが楽しめれば十分です。
Q. 言葉やサインの発達が気になるときは、どこに相談すればいい?
A. 言葉や発達全体が気になるときは地域の保健センター・発達相談へ、聞こえや体の心配はかかりつけ小児科に相談すると安心です。
この記事の根拠
- 厚生労働省「乳幼児健康診査・母子保健」
- 国立成育医療研究センター「発達に関する診療・相談情報」
- 発達障害情報・支援センター「赤ちゃんの発達に関するよくある質問」
- 発達障害情報・支援センター「発達障害に関する支援情報」
まとめ
- ベビーサインは、言葉の前の赤ちゃんとやりとりを楽しむ手段の一つです。
- 始め方は「ちょうだい」など身近な動作から、無理なく少しずつで十分です。
- 効果やペースには個人差があり、必ずやるものではありません。
- 覚える数を競わず、声かけと一緒にやりとり全体を大切にします。
- 発達で気になるときは地域の保健センター・発達相談やかかりつけ小児科へ。
大切なお知らせ:この記事は公的機関の発信情報をもとに012.kids編集部がまとめた一般的な情報です。お子さんの発達や個別の状況については、かかりつけの小児科医や地域の保健センター・発達相談にご相談ください。

