この記事のポイント
- 完璧主義は「悪いこと」ではない。努力の力にもなりますが、強すぎると本人を苦しめます。
- 失敗を過度に怖がるサインに注意。挑戦を避ける・小さなミスで落ち込みすぎる様子が手がかりです。
- 結果より過程を認める声かけが鍵。「できた/できない」だけで評価しない関わりが助けになります。
- 対象:完璧主義で苦しそうな小学生高学年の保護者。
まず確認したいこと(相談窓口)
| 気になること | まず相談する先 |
|---|---|
| 学校でのつらさ・心の支え | スクールカウンセラー |
| 学習や進路へのプレッシャー | 自治体の教育相談 |
| 強い不安・落ち込みが続く | かかりつけ医・小児科 |
| より専門的な相談が必要なとき | 児童精神科 |
重要:完璧主義そのものは個性の一つです。ただし、失敗への強い不安や落ち込みが続き生活に支障が出るときは、家庭で抱え込まずスクールカウンセラーやかかりつけ医・小児科に相談しましょう。
完璧主義とはどのような状態か
国立成育医療研究センター「子どものこころの診療」 より:完璧を求める気持ちは努力にも不安にもつながり得るとされています。
- 完璧主義は「ミスなくやり遂げたい」という強い気持ちのことです。
- 適度なら努力の原動力になりますが、強すぎると挑戦が怖くなります。
- 小さなミスを過度に責め、自己評価を下げてしまうことがあります。
- 9〜12歳は周囲との比較が増え、完璧主義が強まりやすい時期です。
気づきたいサイン
文部科学省「生徒指導に関する情報」 より:本人の様子の変化に目を向けることが大切とされています。
- できないかもしれない課題を、最初から避けようとします。
- 小さなミスで強く落ち込み、立ち直りに時間がかかります。
- 「完璧でないなら意味がない」と極端に考えがちになります。
- やり直しを繰り返し、宿題や準備に時間がかかりすぎることがあります。
家庭でできる声かけ
国立教育政策研究所「生徒指導・教育相談センター」 より:本人を追い詰めない関わりがすすめられています。
- 結果だけでなく、取り組んだ過程や工夫を具体的に認めます。
- 「失敗してもやり直せる」と、失敗を学びとして言葉にします。
- 親が高すぎる期待をかけていないか、関わりを振り返ります。
- 「完璧でなくて大丈夫」という安心感を日頃から伝えます。
苦しさが強いときの支え方
厚生労働省「こころの健康に関する情報」 より:本人の心の負担に配慮することが大切とされています。
- 不安や落ち込みが続くときは、スクールカウンセラーに相談できます。
- 体調や睡眠に影響が出ているときは、かかりつけ医・小児科に相談します。
- 比較で追い込まず、本人のペースを尊重します。
- 解決を急がず、安心して相談できる関係を優先します。
やってはいけないこと
| やってはいけないこと | 理由 |
|---|---|
| 結果や順位だけをほめる | 完璧でない自分を否定する気持ちを強める |
| 高すぎる期待を押しつける | プレッシャーで挑戦が怖くなりやすい |
| ミスを「だらしない」と責める | 自己評価を下げ立ち直りを難しくする |
| 他の子や兄弟と比較する | 比較が不安と完璧主義を強める |
| つらそうな様子を放置する | 不安や落ち込みが深まるおそれがある |
よくある誤解
Q. 完璧主義はよいことではないのですか?
A. 適度なら努力の力になります。ただし強すぎると挑戦を怖がり、本人を苦しめることがあります。
Q. もっと頑張らせれば克服できますか?
A. 追い込むと逆効果になりがちです。過程を認め「失敗してもやり直せる」と伝える関わりが助けになります。
Q. ほめて育てればいいのですよね?
A. 結果だけをほめると完璧でない自分を否定しがちです。取り組んだ過程を具体的に認めることが大切です。
Q. 失敗を怖がるのは性格だから仕方ない?
A. 性格の面もありますが、関わり方で和らぐことがあります。苦しさが続くときは相談を検討しましょう。
Q. 完璧主義で苦しそうなとき、どこに相談すればいい?
A. 学校でのつらさはスクールカウンセラーへ、強い不安や落ち込みが続くときはかかりつけ医・小児科に相談しましょう。
この記事の根拠
- 国立成育医療研究センター「子どものこころの診療」
- 文部科学省「生徒指導に関する情報」
- 国立教育政策研究所「生徒指導・教育相談センター」
- 厚生労働省「こころの健康に関する情報」
まとめ
- 完璧主義は努力の力にもなりますが、強すぎると本人を苦しめます。
- 挑戦を避ける・小さなミスで落ち込みすぎる様子はサインです。
- 結果より過程を認め、「失敗してもやり直せる」と伝えます。
- 高すぎる期待や比較を避け、本人のペースを尊重します。
- 苦しさが続くときはスクールカウンセラーやかかりつけ医に相談しましょう。
大切なお知らせ:この記事は公的機関の発信情報をもとに012.kids編集部がまとめた一般的な情報です。お子さんの様子や個別の状況については、学校やかかりつけの医療機関、専門の相談窓口にご相談ください。

