この記事のポイント
- 「自分が分からない」感覚は珍しくない。役割が「◯◯の親」一色になると、自分らしさが揺らぐのは自然な反応です。
- 「母親/父親なんだから」で自分を消さない。自分の気持ちや好きなことを大事にしてよいと知ることが第一歩です。
- 小さく自分を取り戻す。1日数分の自分時間や、肩書きを外した人とのつながりが回復を支えます。
- 対象:子育てで自分らしさを見失い、心が揺らぐと感じる保護者。
まず確認したいこと(相談窓口)
| 気になること | まず相談する先 |
|---|---|
| 気分の落ち込み・眠れない日が続く | かかりつけ医・精神科 |
| 自分を見失う感覚を聞いてほしい | 自治体のこころの健康相談 |
| 子どもの園・学校のことで気が沈む | スクールカウンセラー |
| どこに相談すればいいか分からない | 自治体のこころの健康相談 |
重要:「自分が分からない」感覚に加えて、何も楽しめない・眠れない・涙が止まらない状態が続くときは、心の不調が重なっているサインかもしれません。一人で抱え込まず、かかりつけ医や自治体のこころの健康相談に相談してください。
アイデンティティの揺らぎとは何か
厚生労働省「こころもメンテしよう」 より:生活の大きな変化が心に影響することは自然なことだとされています。
- 子育てで生活が一変すると、これまでの「自分」が揺らぎやすくなります。
- 役割が「親」一色になり、自分の好みや希望が後回しになりがちです。
- 「私は何が好きだったっけ」と感じるのは、よくある反応です。
- 揺らぎ自体は異常ではなく、自分を見直すきっかけにもなります。
なぜ子育てで自分を見失いやすいのか
厚生労働省「こころの健康」 より:睡眠不足や孤立は心の安定に影響するとされています。
- 自分の時間が極端に減り、好きなことに触れる機会が失われます。
- 「母親/父親なんだから」という思いが、自分の希望を抑え込みます。
- 仕事や交友関係が変わり、肩書き以外のつながりが減ります。
- 睡眠不足や孤立が重なると、揺らぎはより強く感じられます。
小さく自分を取り戻すには
国立成育医療研究センター「こころの診療部」 より:自分をいたわる時間が心の安定に役立つとされています。
- まず1日数分でも「親ではない自分」の時間を意図的につくります。
- 好きだったこと・やってみたいことを、小さく1つ試してみます。
- 「親としての自分」と「個人としての自分」は両立できると考えます。
- 完璧な両立を目指さず、少しずつ取り戻す意識で十分です。
一人で抱えず支えにつながる
厚生労働省「子ども・子育て支援」 より:保護者が孤立せず支援につながることの大切さが示されています。
- 肩書きを外して話せる人とのつながりが、自分を取り戻す支えになります。
- 気持ちを言葉にするだけでも、揺らぎは整理されやすくなります。
- つらさが強いときは、自治体のこころの健康相談を頼れます。
- 落ち込みや不眠を伴うなら、かかりつけ医・精神科への相談も選択肢です。
やってはいけないこと
| やってはいけないこと | 理由 |
|---|---|
| 「親なんだから我慢して当然」と自分を抑える | 自分らしさの喪失感を深める |
| 自分の時間をゼロにして育児に全振りする | 心がすり減り、回復が遠のく |
| 「こんなこと考える私はダメ」と責める | 自責は揺らぎと孤立を強める |
| 完璧な両立を目指して無理を重ねる | 燃え尽きや不調につながる |
| 落ち込みが続くのに相談を先延ばしにする | 専門の支援が遅れて悪化しやすい |
よくある誤解
Q. 「自分が分からない」と感じるのは私だけですか?
A. いいえ。生活が大きく変わる子育て期に、多くの人が経験する自然な感覚です。あなただけではありません。
Q. 自分の時間を求めるのは親として身勝手ですか?
A. 身勝手ではありません。自分をいたわる時間は心の安定に役立ち、結果として子どもへの関わりも支えます。
Q. 揺らぎは時間がたてば自然に消えますか?
A. 落ち着くこともありますが、無理に抑え込むと長引くことがあります。小さく自分を取り戻す行動が助けになります。
Q. 「親としての自分」と「個人としての自分」は両立できますか?
A. 両立できます。完璧を目指さず、どちらも大切にしてよいと知ることが向き合いの第一歩です。
Q. 自分を見失う感覚がつらいときは、どこに相談すればいい?
A. 落ち込みや不眠が続くならかかりつけ医・精神科へ、その前の段階なら自治体のこころの健康相談に相談すると安心です。
この記事の根拠
- 厚生労働省「こころもメンテしよう」「こころの健康」
- 厚生労働省「子ども・子育て支援」
- 国立成育医療研究センター「こころの診療部」
まとめ
- 子育てで「自分が分からない」と感じる揺らぎは、珍しくない自然な反応です。
- 「親なんだから」で自分の気持ちを消さないことが向き合いの第一歩です。
- 1日数分の自分時間や、肩書きを外したつながりが回復を支えます。
- 完璧な両立を目指さず、小さく自分を取り戻す意識で十分です。
- 落ち込みや不眠が続くならかかりつけ医・精神科や自治体のこころの健康相談へ。
大切なお知らせ:この記事は公的機関の発信情報をもとに012.kids編集部がまとめた一般的な情報です。心身の不調が続くときは、かかりつけ医や自治体のこころの健康相談窓口にご相談ください。

