この記事のポイント
- 1〜2歳の粗大運動は「歩く・走る・登る」が一気に広がる時期。体を使う楽しさを覚えます。
- 歩き始めの時期には大きな個人差。目安より、できる動きが少しずつ増えているかで見ます。
- 動きが活発になる分、転倒・転落も増える。安全な環境づくりが何より大切です。
- 対象:1〜2歳ごろの子どもの運動発達が気になる保護者。
まず確認したいこと(相談窓口)
| 気になること | まず相談する先 |
|---|---|
| 歩き始めや動きの広がりが気になる | かかりつけ小児科 |
| 健診で発達について相談したい | 地域の保健センター・乳幼児健診 |
| 発達全体について詳しく相談したい | 発達相談 |
| 早期からの専門的な支援を知りたい | 児童発達支援センター |
重要:歩き始めの早い・遅いだけで発達を判断する必要はありません。気になることがあれば、ふだんの様子もあわせて乳幼児健診や地域の保健センターに相談すると安心です。
1〜2歳の粗大運動の発達
厚生労働省「乳幼児身体発育調査」 より:発育には幅があり、目安は集団の平均的な傾向を示すものとされています。
- 1歳前後で、つたい歩きから一人歩きへと進みます。
- 1歳半ごろは安定して歩き、小走りが見られます。
- 2歳ごろは走る・段差を登る動きが活発になります。
- ボールを蹴る・しゃがむなど、動きの種類が増えます。
歩き始めの時期は「幅」で見る
日本小児科学会「一般向けガイドライン・情報」 より:発達には個人差があり、目安は幅をもって受けとめることが大切とされています。
- 歩き始めは1歳前後が目安ですが、差がとても大きいです。
- 大切なのは「前よりできることが増えているか」という変化です。
- 早い・遅いだけで発達全体を判断しないようにします。
- 一つの動きだけでなく、全体の様子をあわせて見ます。
家庭でできる粗大運動サポート
スポーツ庁「幼児期運動指針」 より:幼児期に多様な動きを経験することが、その後の運動の基礎になるとされています。
- 安全な場所で、歩く・走る・登る経験をたくさんさせます。
- 公園の段差や芝生など、いろいろな足場で遊ばせます。
- 親が一緒に動くと、まねしながら新しい動きを覚えます。
- うまくできなくても「やってみた」を一緒に喜びます。
安全に動きを広げるために
スポーツ庁「幼児期運動指針」 より:安全に配慮しながら体を動かす環境を整えることが推奨されています。
- 登る動きが増える時期は、家具や窓まわりの転落に注意します。
- 段差・階段には、転倒を防ぐ見守りや対策をします。
- 動きやすい服装と、脱げにくい靴で外遊びをさせます。
- 道路や駐車場の近くでは、必ず手をつなぎます。
やってはいけないこと
| やってはいけないこと | 理由 |
|---|---|
| 歩き始めの遅さだけで強く心配する | 個人差が大きく、焦りが関わりに表れる |
| 歩く・走るを無理に練習させる | 発達は本人のペースで進むもの |
| 登れる家具のそばで目を離す | 転落の重大な事故につながる |
| ほかの子と細かく比べて落ち込む | 比較は不安を強め、関わりを硬くする |
| 危ないからと動きをすべて止める | 体を使って学ぶ大切な経験を奪う |
よくある誤解
Q. 1歳半でまだあまり歩きません。大丈夫?
A. 歩き始めの時期には大きな個人差があります。つたい歩きやつかまり立ちなど、できる動きが少しずつ広がっていれば様子を見てよいことが多いです。気になれば健診で相談しましょう。
Q. 走るのが遅い・転びやすいのは問題ですか?
A. 1〜2歳は動きを覚えている最中で、転びやすいのは自然なことです。経験を重ねるうちに安定してきます。
Q. 練習させれば早く上手になりますか?
A. 無理な練習より、安全な場所でいろいろな動きを楽しむ経験が大切です。本人が「やってみたい」と思える環境づくりがいちばんのサポートです。
Q. よく登りたがって危なくて心配です。
A. 登る動きは発達に大切な経験です。すべて止めるより、安全な場所を用意し、危険な家具まわりは対策をして見守るのがおすすめです。
Q. 運動発達が気になるときは、どこに相談すればいい?
A. かかりつけ小児科や乳幼児健診、地域の保健センター、発達相談に、ふだんの様子もあわせて相談すると安心です。
この記事の根拠
まとめ
- 1〜2歳の粗大運動は歩く・走る・登るが一気に広がる時期です。
- 歩き始めの時期には大きな個人差があり、変化で見て比べすぎません。
- 動きが活発になる分、転倒・転落が増えるので安全への配慮が大切です。
- 危ないからと止めすぎず、安全な場所で動く経験を大事にします。
- 運動発達が気になるときは、乳幼児健診や地域の保健センターへ相談しましょう。
大切なお知らせ:この記事は公的機関の発信情報をもとに012.kids編集部がまとめた一般的な情報です。お子さんの発達や個別の状況については、かかりつけの小児科医や地域の保健センターにご相談ください。

