この記事のポイント
- 「いかのおすし」が防犯教育の基本。いかない・のらない・おおごえ・すぐにげる・しらせる、を合言葉で繰り返します。
- 怖がらせすぎない。脅すのではなく「困ったらこうする」という行動を具体的に教えるのがコツです。
- 子どもの力だけに頼らない。地域の見守りや大人の付き添い、留守番のルールなど環境面も合わせて整えます。
- 対象:一人歩きや留守番が増え始める幼児〜小学生の保護者。
まず確認したいこと(相談窓口)
| 気になること | まず相談する先 |
|---|---|
| 近所で不審者の情報があった | 警察相談専用電話 #9110 |
| 緊急で身の危険を感じる場面 | 110番(事件・事故の通報) |
| 学校周辺・通学路の防犯対策 | 学校・自治体の窓口 |
| 子どもの心のケアや人権の相談 | 法務省の人権相談・学校 |
重要:すぐに危険が迫っているときは110番です。「事件かどうか迷う」「不審な人を見かけた」といった相談は、警察相談専用電話 #9110 が使えます。緊急性で番号を使い分けましょう。
「いかのおすし」を家庭で教える
こども家庭庁「こどもの安全」 より:子ども自身が危険を避ける行動を身につけられるよう、わかりやすい合言葉での啓発がすすめられています。
- 「いか(行かない)・の(乗らない)・お(大声を出す)・す(すぐ逃げる)・し(知らせる)」を繰り返します。
- 知らない人に「お母さんが呼んでる」と言われても付いて行かない、と具体例で確認します。
- 防犯ブザーは鳴らす練習をしておかないと、いざという時に使えません。
- 「逃げる先」(こども110番の家・お店・近所)を一緒に歩いて決めておきます。
留守番や一人歩きの約束ごと
消費者庁「子どもの事故防止・安全」 より:年齢や場面に応じて、家庭で具体的な約束を決めておくことが大切とされています。
- 留守番中は「ドアを開けない・電話で『一人』と言わない」を約束します。
- 帰宅時の鍵の出し方など、外から留守だと分かる行動を避けます。
- 「何時にどこへ行く」を家族で共有し、変更時は必ず連絡させます。
- 一人歩きが心配な時間帯・道は、大人の付き添いを優先します。
怖がらせずに伝えるコツ
文部科学省「学校安全・防災教育」 より:危険を煽るのではなく、いざという時の行動を具体的に身につける教育が重視されています。
- 「世の中は怖い」ではなく「困ったらこうすれば大丈夫」と前向きに伝えます。
- ニュースの事件で不安を煽らず、行動の練習に落とし込みます。
- ロールプレイ(声かけされたら?)で、体で覚えさせると効果的です。
- できたら褒めて、防犯の約束を「守れて当然」の習慣にします。
地域の見守りと連携する
法務省「人権擁護(子どもの人権)」 より:子どもを守るには家庭だけでなく、地域や社会全体の支えが欠かせないとされています。
- 通学路の「こども110番の家」や見守りの場所を親子で確認します。
- 登下校の時間帯に地域の人が外にいると、それだけで抑止になります。
- 近所と顔の見える関係をつくると、異変に気づいてもらいやすくなります。
- 不審情報は一人で抱えず、学校や自治体の窓口、#9110で共有します。
やってはいけないこと
| やってはいけないこと | 理由 |
|---|---|
| 「知らない人は皆怖い」と脅すだけ | 不安が強くなり、行動につながらない |
| 防犯ブザーを持たせて練習しない | いざという時に鳴らせず役に立たない |
| 留守番中に電話で「一人」と答えさせる | 留守だと知られ、リスクが高まる |
| 子どもの力だけに任せ大人の付き添いを省く | 環境面の対策が欠け、守りきれない |
| 不審情報を家庭内だけで抱え込む | 地域や警察と共有する機会を逃す |
よくある誤解
Q. 「いかのおすし」は何歳から教えればいいですか?
A. 言葉を理解し始める幼児期から少しずつで十分です。最初は「知らない人に付いて行かない」だけでも構いません。
Q. 防犯ブザーは持たせれば安心ですか?
A. 持っているだけでは不十分です。実際に鳴らす練習をして、すぐ使えるようにしておくことが大切です。
Q. 子どもを怖がらせてでも危険を教えるべき?
A. 過度に脅すと不安だけが残ります。「困ったらこうする」という行動を具体的に教えるほうが身につきます。
Q. 留守番は何歳からできますか?
A. 一律の決まりはありません。短時間から約束ごとを決めて慣らし、子どもの様子を見て判断します。
Q. 不審者を見かけたら、どこに相談すればいい?
A. 緊急時は110番、迷う場合は警察相談専用電話 #9110 へ。通学路の対策は学校や自治体の窓口に相談しましょう。
この記事の根拠
- こども家庭庁「こどもの安全」
- 文部科学省「学校安全・防災教育」
- 消費者庁「子どもの事故防止・安全」
- 法務省「人権擁護(子どもの人権)」
まとめ
- 防犯教育の基本は合言葉「いかのおすし」。家庭で繰り返し確認します。
- 留守番や一人歩きは「ドアを開けない」など具体的な約束を決めます。
- 防犯教育は怖がらせるより「困ったらこうする」と行動を教えるのがコツです。
- 防犯ブザーは鳴らす練習をして、地域の見守りとも連携します。
- 緊急時は110番、迷う相談は#9110、通学路対策は学校・自治体へ。
大切なお知らせ:この記事は公的機関の発信情報をもとに012.kids編集部がまとめた一般的な情報です。お住まいの地域の状況や個別の不安については、学校や自治体の窓口、警察にご相談ください。

