この記事のポイント
- 1〜3歳の創造力は「上手さ」ではなく「自由に試すこと」。なぐり描きや見立て遊びそのものが育ちの中身です。
- 作品の出来をほめない。「上手」より「楽しそうだね」と過程を認める声かけが、自由な発想を支えます。
- 正解を教えないことがコツ。「これは○○でしょ」と決めず、子どもの見立てに乗ってあげます。
- 対象:1〜3歳ごろの創造力の育ちが気になる保護者。
まず確認したいこと(相談窓口)
| 気になること | まず相談する先 |
|---|---|
| 月齢に合う遊び方を知りたい | かかりつけ小児科・地域の保健センター |
| 遊びの発達のかたよりが気になる | 発達相談・保健センター |
| 言葉や手先の発達もあわせて心配 | かかりつけ小児科 |
| 専門的な支援につなげたい | 児童発達支援センター |
重要:1〜3歳の創造力は「ほかの子より上手か」で測るものではありません。比べて焦るより、安心して試せる環境づくりが大切です。発達全体で気になる点があるときは、かかりつけ小児科や地域の保健センターに相談しましょう。
1〜3歳の創造力はどう芽生える?
こども家庭庁「こどもの育ちに関する施策」 より:自由な遊びのなかで子どもが主体的に試すことが、育ちを支えるとされています。
- 積み木を電車に「見立てる」遊びは、創造力の最初の芽です。
- なぐり描きは線そのものを楽しむ時期で、形にならなくて当然です。
- 「こうしたらどうなる」と繰り返し試す姿が、発想力につながります。
- 興味の出方には差があり、伸びるテーマも子どもごとに違います。
家庭でできる遊びと環境づくり
ユニセフ「乳幼児期の発達」 より:身近な物を使った自由な遊びが発達を支えるとされています。
- クレヨン・大きな紙・空き箱など、自由に扱える物を用意します。
- 「正しい使い方」を教えず、好きに触れる時間を確保します。
- 汚れてもいい服や場所を整えると、思い切り試せます。
- 高価な教材より、身近な日用品で十分に発想は広がります。
創造力を引き出す声かけのコツ
厚生労働省「保育に関する施策」 より:子どもの主体性を尊重するかかわりが大切とされています。
- 「上手」より「楽しそうだね」と、気持ちや過程に目を向けます。
- 子どもの見立てを否定せず、「これは何かな?」と一緒に楽しみます。
- 大人が手本を見せすぎず、まねより自由な発想を優先します。
- できあがりを評価せず、取り組む姿そのものを認めます。
「比べない・急がない」が創造力を守る
国立教育政策研究所「幼児教育・幼児期の学びに関する研究」 より:発達には個人差があり、一律に促さない姿勢が大切とされています。
- 同じ年齢でも、絵や遊びの好みは大きく違います。
- 「ほかの子はできるのに」と比べる言葉は自信を削ぎます。
- 早く描けることより、自由に試せていることを大切にします。
- 心配なときは比較ではなく、楽しめているかを目安にします。
やってはいけないこと
| やってはいけないこと | 理由 |
|---|---|
| 「上手・下手」で作品を評価する | 自由な発想より評価を気にするようになる |
| 「これは○○でしょ」と見立てを正す | 子どもの想像をさえぎってしまう |
| 大人が手本通りに描かせる | まねが中心になり創造力が育ちにくい |
| ほかの子と比べて急かす | 自信をなくし、遊びを嫌がる原因になる |
| 汚れを過度に嫌がり制限する | 思い切り試す経験ができなくなる |
よくある誤解
Q. なぐり描きしかできません。問題ですか?
A. 1〜3歳はなぐり描きの時期で、形にならなくて自然です。線や色を楽しめていれば十分です。
Q. 創造力を伸ばすには教材が必要ですか?
A. 必要ありません。クレヨンや空き箱など身近な物で十分です。自由に試せることの方が大切です。
Q. 「上手だね」とほめてはいけないの?
A. ほめてもよいですが、結果より「楽しそうだね」と過程に目を向ける声かけの方が、自由な発想を支えます。
Q. ほかの子より絵が下手で心配です。
A. 絵の発達には大きな個人差があります。比べる必要はなく、本人が楽しめているかを目安にしましょう。
Q. 創造力や発達が気になるとき、どこに相談すればいい?
A. 月齢に合う遊びはかかりつけ小児科や保健センターへ、発達のかたよりが気になるときは発達相談に相談すると安心です。
この記事の根拠
- こども家庭庁「こどもの育ちに関する施策」
- ユニセフ「乳幼児期の発達」
- 厚生労働省「保育に関する施策」
- 国立教育政策研究所「幼児教育・幼児期の学びに関する研究」
まとめ
- 1〜3歳の創造力は、上手さではなく自由に試すことそのものです。
- なぐり描きや見立て遊びは、形にならなくても育ちの中身です。
- 「上手」より「楽しそうだね」と過程を認める声かけが効きます。
- 見立てを正さず、子どもの想像に乗ってあげるのがコツです。
- 比べて焦らず、楽しめているかを目安にしましょう。
大切なお知らせ:この記事は公的機関の発信情報をもとに012.kids編集部がまとめた一般的な情報です。お子さんの発達や個別の状況については、かかりつけの小児科医や地域の保健センターにご相談ください。

