この記事のポイント
- チックは本人の意思とは無関係に起こる動きや声。まばたき・咳払い・首振りなどがよく見られます。
- 子どものチックの多くは一時的。叱らず、過度に注目しすぎず見守ることが基本です。
- 「やめなさい」と指摘するのは逆効果になりやすい。本人を責めない姿勢が大切です。
- 対象:チックのような動きが気になる未就学児の保護者。
まず確認したいこと(相談窓口)
| 気になること | まず相談する先 |
|---|---|
| チックが続く・気になる動きがある | かかりつけ医・小児科 |
| 専門的な診断やケアを受けたい | 児童精神科・小児神経の外来 |
| 心の不調や強いストレスがある | 自治体のこころの健康相談 |
| 園での様子や接し方の不安 | かかりつけ医・園と相談 |
重要:チックは本人がわざとやっているのではありません。「やめなさい」と注意するのは逆効果になりがちです。症状が長引いたり生活に支障が出たりするときは、かかりつけ医や児童精神科に相談しましょう。
チックとはどんなもの?
国立成育医療研究センター「子どものこころの診療」 より:チックは本人の意思とは関係なく起こる動きや声で、子どもに比較的よく見られるとされています。
- まばたき、顔をしかめる、首を振るなどの動きが代表的なチックです。
- 咳払い、鼻すすり、声を出すなど「音声のチック」もあります。
- 本人がわざとやっているわけではなく、止めようとしても出てしまいます。
- 緊張や疲れ、退屈などで強まることがあり、本人も気にしている場合があります。
家庭での接し方
日本小児神経学会「一般向け情報」 より:チックへの対応は、過度に注目せず落ち着いて見守ることが基本とされています。
- 「また始まった」と指摘せず、できるだけ自然に接します。
- 「やめなさい」と注意すると、かえって意識して強まることがあります。
- 子どもが安心して過ごせる環境を整え、緊張を和らげます。
- 本人が困っている様子なら、責めずに気持ちを聴いて寄り添います。
チックは治る?経過の見方
国立成育医療研究センター「こころの診療部の取り組み」 より:チックの経過には幅があり、多くは一時的に経過するとされています。
- 子どものチックの多くは数か月から年単位で自然に軽くなっていきます。
- 強くなったり弱くなったりを繰り返しながら経過することがあります。
- 期間や程度には個人差があり、あせって判断する必要はありません。
- 長く続く・生活に支障が出る場合は、専門の外来で相談すると安心です。
相談を考える目安
国立成育医療研究センター「子どものこころ」 より:症状が続いたり本人がつらそうなときは、専門的な相談が役立つとされています。
- チックが長く続き、本人や家族が困っているときは相談を検討します。
- 動きや声が大きく、日常生活や園での活動に影響しているときも目安です。
- 落ち込みや不安など、心の不調が一緒にあるときも相談先を頼ります。
- まずはかかりつけ医に、必要に応じて児童精神科などにつないでもらえます。
やってはいけないこと
| やってはいけないこと | 理由 |
|---|---|
| 「やめなさい」と繰り返し注意する | 本人が意識して、かえって強まりやすい |
| わざとやっていると決めつけて叱る | 自己否定や不安につながる |
| 周囲に「変な癖」と言って恥をかかせる | 子どもの心を深く傷つける |
| 無理にやめさせる方法を試す | ストレスが増え逆効果になりやすい |
| 心配のあまり過度に注目し続ける | 本人が緊張し、症状が出やすくなる |
よくある誤解
Q. チックは親の育て方のせいですか?
A. 育て方が原因ではありません。本人の意思とは関係なく起こるもので、親が自分を責める必要はありません。
Q. 叱ればやめさせられますか?
A. 叱っても止まりませんし、むしろ意識して強まりがちです。注意せず自然に接するほうが落ち着きやすいとされています。
Q. チックは放っておいても大丈夫ですか?
A. 多くは一時的に経過します。ただし長引く・本人がつらそうなときは、かかりつけ医や児童精神科に相談すると安心です。
Q. 緊張すると増えるのは気のせい?
A. 緊張や疲れで強まることはよくあります。安心して過ごせる環境を整えると和らぎやすくなります。
Q. チックが心配なとき、どこに相談すればいい?
A. まずはかかりつけ医や小児科へ。専門的なケアが必要なときは児童精神科や小児神経の外来につないでもらえます。
この記事の根拠
- 国立成育医療研究センター「子どものこころの診療」「こころの診療部の取り組み」「子どものこころ」
- 日本小児神経学会「一般向け情報」
まとめ
- チックは本人の意思とは無関係に起こる動きや声で、まばたき・咳払いなどがよく見られます。
- 子どものチックの多くは一時的で、自然に軽くなることが多いとされています。
- 「やめなさい」と指摘するのは逆効果。叱らず自然に見守ることが基本です。
- 緊張や疲れで強まることがあるため、安心して過ごせる環境を整えます。
- 長引く・つらそうなときは、かかりつけ医や児童精神科に相談しましょう。
大切なお知らせ:この記事は公的機関の発信情報をもとに012.kids編集部がまとめた一般的な情報です。お子さんのチックや個別の状況については、かかりつけ医や児童精神科など専門の窓口にご相談ください。

