この記事のポイント
- 里親制度は「家庭で暮らせない子ども」を一定期間、家庭で養育する公的な仕組み。養子縁組とは目的も法的な扱いも異なります。
- 里親には種類がある。養育里親・専門里親・養子縁組里親・親族里親があり、求められる役割や期間が違います。
- 「子どもがほしい」だけでは始められない。研修・家庭調査・登録という段階を踏み、公的な支援を受けながら養育します。
- 対象:里親制度に関心がある、または身近で話題になった保護者・家族。
まず確認したいこと(相談窓口)
| 気になること | まず相談する先 |
|---|---|
| 里親制度の説明を受けたい・登録したい | お住まいの自治体(都道府県・市)の里親担当窓口 |
| 子どもの健康・発達の不安 | かかりつけ小児科 |
| 地域の福祉や見守りの相談 | 自治体の福祉窓口・民生委員/児童委員 |
| 不審な勧誘・あっせんに不安がある | 警察相談専用電話 #9110 |
重要:里親になる手続きは、お住まいの自治体の里親担当窓口が入口です。「お金を払えば子どもを紹介する」といった営利のあっせきは制度の趣旨に反します。少しでも不審に感じたら、契約や送金の前に自治体や警察相談 #9110 に確認してください。
里親制度とは?4つの種類
厚生労働省「社会的養護(里親制度など)」 より:里親は、さまざまな事情で家庭で暮らせない子どもを家庭で養育する制度として位置づけられています。
- 養育里親:一定期間、子どもを家庭で養育する基本の里親です。
- 専門里親:より手厚いケアが必要な子どもを養育する里親です。
- 養子縁組里親:将来的に養子縁組を前提として養育する里親です。
- 親族里親:祖父母など親族が子どもを養育する里親です。
養育里親と養子縁組はどう違う?
こども家庭庁「こども・子育て支援の基本」 より:制度はいずれも子どもの最善の利益を中心に考えることが基本とされています。
- 養育里親は「一定期間預かって育てる」もので、親権は実親側に残るのが基本です。
- 養子縁組は法的な親子関係を結ぶもので、目的も手続きも里親制度とは異なります。
- 子どもにとってどの形が合うかは、自治体や専門職が状況をみて判断します。
- どちらも「子どものために」が出発点で、大人側の希望だけで決まりません。
里親になるまでの流れ
こども家庭庁「こどもの居場所づくり」 より:子どもが安心して過ごせる環境づくりが、社会全体の課題として重視されています。
- まず自治体の里親担当窓口で説明を受け、制度の概要を理解します。
- 研修を受け、養育に必要な知識や心構えを学びます。
- 家庭訪問・面談などの家庭調査を経て、登録の可否が判断されます。
- 登録後、子どもとのマッチングを経て、支援を受けながら養育を始めます。
里親家庭を支える仕組みと地域の見守り
厚生労働省「民生委員・児童委員(ボランティア)」 より:地域には、子育て家庭を見守り相談につなぐボランティアの仕組みがあります。
- 里親は孤立せず、自治体や支援機関と連携しながら養育します。
- 養育費用の支援など、公的なサポートが用意されています。
- 地域の民生委員・児童委員も身近な相談先になります。
- 困ったときに抱え込まず、窓口に相談することが続けるコツです。
やってはいけないこと
| やってはいけないこと | 理由 |
|---|---|
| 営利のあっせん業者に金銭を払って子どもを「紹介」してもらう | 制度の趣旨に反し、トラブルや権利侵害の危険がある |
| 研修や家庭調査を「形式だけ」と軽く考える | 子どもの安全と適切な養育のために不可欠な過程 |
| 養育里親と養子縁組を同じものと誤解して進める | 法的な扱いや子どもへの説明が大きく変わる |
| 実親や子どもの過去を本人の前で詮索・否定する | 子どもの心を傷つけ、信頼関係を損なう |
| 困りごとを家庭内だけで抱え込む | 公的支援を活用できず、養育が立ち行かなくなりやすい |
よくある誤解
Q. 里親になると、その子は自分の戸籍に入りますか?
A. 養育里親は法的な親子関係を結ぶものではなく、戸籍は変わりません。法的な親子になるのは養子縁組で、別の手続きです。
Q. 共働きや賃貸住まいでも里親になれますか?
A. 一律に不可ということはありません。条件は自治体ごとに案内されるので、まず里親担当窓口で確認しましょう。
Q. 里親は子どもを「もらえる」制度ですか?
A. いいえ。子どもを一定期間養育する公的な役割であり、子どもの最善の利益が中心です。大人の希望だけで決まるものではありません。
Q. 一度登録したら必ず子どもを預かりますか?
A. 登録後にすぐマッチングするとは限りません。子どもとの相性や状況をみて、無理のない形で進められます。
Q. 里親制度について詳しく知りたいときは、どこに相談すればいい?
A. お住まいの自治体の里親担当窓口が入口です。健康や発達の心配はかかりつけ小児科、不審な勧誘には警察相談 #9110 を利用しましょう。
この記事の根拠
- 厚生労働省「社会的養護(里親制度など)」
- こども家庭庁「こども・子育て支援の基本」「こどもの居場所づくり」
- 厚生労働省「民生委員・児童委員(ボランティア)」
まとめ
- 里親制度は、家庭で暮らせない子どもを一定期間、家庭で養育する公的な仕組みです。
- 養育里親・専門里親・養子縁組里親・親族里親があり、役割や期間が異なります。
- 養育里親と養子縁組は別物で、法的な親子関係を結ぶのは養子縁組です。
- なるには研修・家庭調査・登録の段階を踏み、支援を受けながら養育します。
- 説明や登録はお住まいの自治体の里親担当窓口へ、不審な勧誘は #9110 へ相談しましょう。
大切なお知らせ:この記事は公的機関の発信情報をもとに012.kids編集部がまとめた一般的な情報です。里親制度の具体的な手続きや条件については、お住まいの自治体の里親担当窓口にご相談ください。

