この記事のポイント
- 6〜9歳の偏食は「理由を話せば動く」時期。なぜ食べてほしいかを伝えると、自分で試そうとする力が育ちます。無理強いは避けます。
- 学校給食が苦手でも叱らない。家庭で食べられる物を確保しつつ、量を減らす・苦手は減らすなど現実的な落としどころを探します。
- 本人と作戦を立てるのが効果的。「これならいけそう」を一緒に決めると、偏食克服が前向きになります。
- 対象:6〜9歳ごろの偏食に悩む保護者。
まず確認したいこと(相談窓口)
| 気になること | まず相談する先 |
|---|---|
| 食べられる物が極端に少ない・体重が増えない | かかりつけ小児科 |
| 献立や栄養バランスの不安 | 自治体の栄養相談・管理栄養士 |
| 食生活や生活リズムの相談 | 保健所・市区町村の保健センター |
| 食べ物をのどに詰まらせた | 119番(窒息・誤嚥の応急) |
重要:6〜9歳の偏食は、力ずくで直すより本人と一緒に作戦を立てるほうが続きます。ただし食べられる物が極端に少ない・体重が増えないなど気になるときは、かかりつけ小児科に相談しましょう。
6〜9歳の偏食の特徴と学校給食との付き合い方
文部科学省「食育の推進」 より:学校給食は食育の生きた教材であり、望ましい食習慣を育てる場とされています。
- 友だちや先生の影響を受け、家では食べない物を学校で食べることがあります。
- 「残してはいけない」と思い詰めすぎると、給食の時間がつらくなる子もいます。
- 完食より「苦手はひと口」「量を自分で調整」など現実的な目標を共有します。
- 給食で困りごとが続くときは、家庭から担任に状況を伝えて連携します。
偏食を叱らずに直していく家庭の工夫
こども家庭庁「授乳・離乳の支援」 より:食べる意欲は安心できる雰囲気の中で育つとされています。
- 「なぜ体に必要か」を年齢に合わせて説明すると、自分で試す気持ちが芽生えます。
- 苦手な物は調理法を変え、「これなら食べられた」を一緒に見つけます。
- 食べられたら結果をほめ、できない日を責めない姿勢を保ちます。
- 買い物や調理に参加させると、食への関心が高まり偏食がやわらぎます。
栄養が足りているか不安なときの考え方
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」 より:必要な栄養量には幅があり、数日〜1週間単位で考えることがすすめられています。
- 苦手な食材があっても、同じ栄養を持つ別の食品で代えがききます。
- 1食の偏りより、1週間のトータルでバランスを見れば十分なことが多いです。
- 成長期はエネルギーやたんぱく質が大切で、主食と主菜をまず確保します。
- 体格が成長曲線に沿っていれば、好き嫌いがあっても過度に心配しません。
食事全体のバランスで考える
厚生労働省「日本人の食事摂取基準」 より:特定の食品に偏らず、全体のバランスで考えることがすすめられています。
- 苦手な野菜が続くなら、果物・いも・乳製品など他の食品で底上げします。
- 好きな物に新しい物を少量そえる形で、無理なく幅を広げます。
- おやつを食べすぎて食事が入らない悪循環がないか、リズムも見直します。
- 数か月単位で食べられる物が増えていれば、方向性は合っています。
やってはいけないこと
| やってはいけないこと | 理由 |
|---|---|
| 完食するまで席を立たせない | 食事が苦痛になり偏食が固定しやすい |
| 「好き嫌いが多い」と人前で責める | 自尊心を傷つけ、食事が嫌いになる |
| 学校での完食を家庭で強く求める | 給食の時間がつらくなり登校がしんどくなることも |
| 罰やごほうびで食べさせ続ける | 食べる動機がゆがみ、長続きしない |
| よその子と食べる量・種類を比べる | 個人差が大きく、比較は親子の負担になる |
よくある誤解
Q. 6〜9歳で給食を残してばかりなのは問題ですか?
A. 量や苦手は個人差が大きく、すぐ問題とは限りません。担任と相談して量を調整し、無理なく食べられる範囲を探すのが現実的です。
Q. 偏食は叱ってでも直したほうがいい?
A. 叱って直そうとすると食事が嫌いになります。本人と作戦を立て、食べられた経験を積むほうが、長い目で見て効果的です。
Q. 苦手な野菜が多くて栄養が心配です。
A. 同じ栄養を持つ別の食品で代えがききます。1週間のトータルで見て足りていれば大丈夫。不安なら管理栄養士に相談しましょう。
Q. いつまで偏食は続きますか?
A. 個人差はありますが、理由を理解し経験を重ねるほどやわらぎます。無理強いせず付き合うのが、結果的に近道です。
Q. 偏食が強くて不安なとき、どこに相談すればいい?
A. 食べられる物が極端に少ない・体重が増えないときはかかりつけ小児科へ、献立の不安は自治体の栄養相談や管理栄養士に相談しましょう。
この記事の根拠
- 文部科学省「食育の推進」
- 厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」
- 厚生労働省「日本人の食事摂取基準」
- こども家庭庁「授乳・離乳の支援」
まとめ
- 6〜9歳の偏食は理由を話せば動く時期で、本人と作戦を立てるのが効果的です。
- 学校給食が苦手でも叱らず、担任と相談して量や苦手を現実的に調整します。
- 栄養は1週間のトータルで見て、苦手は別の食品で代えがききます。
- 罰やごほうびに頼らず、食べられた経験をほめて積み重ねます。
- 偏食が強いときは小児科、献立の不安は自治体の栄養相談へ相談しましょう。
大切なお知らせ:この記事は公的機関の発信情報をもとに012.kids編集部がまとめた一般的な情報です。お子さんの体調や個別の状況については、かかりつけの小児科医や管理栄養士にご相談ください。

