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0〜2歳🤱妊娠・出産

乳腺炎の予防と対処:発熱・赤み・しこりは48時間ルール──授乳継続が基本、抗菌薬の判断、断乳しないケアの根拠

乳腺炎(うっ滞性・感染性)は産後の約1〜2割が経験。乳房の発熱・赤み・しこりが出たら48時間以内の対応がポイント。授乳継続が基本(赤ちゃんへの影響はほぼなし)、ぬるめのシャワー・授乳姿勢の見直し・抗菌薬の判断を日本産科婦人科学会・国立成育医療研究センター・授乳ガイドラインをもとに整理しました。

012.kids 編集部公開: 2026-03-11更新: 2026-06-117分で読めます
情報の信頼性

情報源:日本産科婦人科学会・国立成育医療研究センター・厚生労働省 ほか

作成:012.kids 編集部公開日:2026-03-11最終確認:2026-06-11参考文献:4

受診の目安

  • 高熱が続く・ぐったりしている・水分が取れない場合はすぐに受診
  • 症状が3日以上改善しない場合はかかりつけ医に相談
  • 夜間・休日の急な症状は#8000(子ども医療電話相談)

この記事は情報提供を目的としたものであり、医療上の助言ではありません。

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この記事のポイント

  • まず結論:乳腺炎は産後の 約1〜2割 が経験、48時間以内の対応がカギ
  • 授乳継続が基本:断乳すると悪化する
  • 38.5度以上発熱・赤み拡大・48時間改善なし は感染性で抗菌薬必要
  • 対象:0〜2歳のお子さんを授乳中の方とパートナー

受診のタイミング

国立成育医療研究センター より:

状況 連絡先
38.5度以上の発熱 + 乳房症状 即受診(産科・乳腺外科)
赤みが広がる・拍動性の痛み 即受診(蜂窩織炎・膿瘍の可能性)
膿が出る 即受診(切開排膿の可能性)
48時間セルフケアで改善なし 受診
しこり + 軽い熱感 助産師・産科に相談
白斑(乳頭の白い詰まり) 助産師相談

重要:「授乳を続けていいの?」も多い質問ですが、原則 授乳継続 が回復の鍵です。

乳腺炎とは

日本産科婦人科学会 より:

2つのタイプ

タイプ 原因 特徴
うっ滞性 母乳のうっ滞 しこり・軽い熱感、発熱は軽度〜なし
感染性 細菌感染 38.5度以上の発熱・強い赤み・全身症状

頻度

  • 産後女性の約1〜2割 が経験
  • 産後2〜6週 に多い
  • 再発率も高い

症状

  • 乳房のしこり・赤み
  • 熱感・痛み
  • 発熱・倦怠感(感染性)
  • インフルエンザ様の体調不良

48時間ルール

厚生労働省 授乳・離乳の支援ガイド より:

早期対応のポイント

  • 症状に気付いたら即対応
  • 48時間以内に改善しなければ受診
  • 38.5度以上の発熱は即受診

セルフケア(48時間以内)

  1. 授乳継続:しこり側を優先
  2. 授乳姿勢を変える:詰まりの解消
  3. 温める or 冷やす:好みで
  4. 休息・水分

改善しないサイン

  • 48時間経っても症状継続
  • 発熱悪化
  • 赤みが拡大
  • 全身倦怠感が強い

「授乳継続」が基本

厚生労働省 授乳・離乳の支援ガイド より:

断乳しない理由

  • 母乳のうっ滞が悪化 → 乳腺炎悪化
  • 赤ちゃんへの影響はほぼなし:細菌は母乳に大量に出ない
  • 「断乳すると治る」は誤った情報

飲ませ方の工夫

  • しこり側を先に:吸引力↑
  • 赤ちゃんの顎をしこりに向ける:詰まり解消
  • 頻回授乳:3時間以上空けない

痛い時のコツ

  • 痛みを我慢して飲ませる
  • 適切な鎮痛薬は授乳中も使える:医師相談

「断乳が必要な感染症」

  • HIV・HTLV-1 などごく限定的
  • 乳腺炎は断乳不要

ホームケアの実践

国立成育医療研究センター より:

温めるか冷やすか

  • 授乳前:ぬるめのシャワー・温タオル(母乳の出を促す)
  • 授乳後:冷却(炎症を抑える)
  • 好みで使い分け

マッサージの注意

  • 強い「しこりを潰す」マッサージはNG:組織損傷
  • やさしく搾乳の補助 程度
  • 専門家(助産師・桶谷式) に依頼が安全

休息

  • 「無理して動く」が悪化要因
  • 横になる時間を作る
  • 家事は最小限に

食事

  • 「脂っこいものは乳腺炎の原因」は科学的根拠なし:気にしすぎない
  • 水分摂取:母乳量↑
  • バランスの良い食事

抗菌薬の判断

日本産科婦人科学会 より:

抗菌薬が必要なケース

  • 38.5度以上の発熱
  • 48時間セルフケアで改善なし
  • 赤みが拡大
  • 強い全身症状

授乳中も使える抗菌薬

  • 複数あり:医師に「授乳継続したい」と伝える
  • 「断乳しなくていい薬」を選んでもらえる
  • 自己判断で飲まない

治療期間

  • 通常5〜10日
  • 症状改善後も処方分は飲み切る:耐性菌予防

膿瘍ができた場合

  • 切開排膿 が必要なケース
  • 乳腺外科 での対応
  • 入院になることも

予防

こども家庭庁 産後ケア事業 より:

授乳の基本

  • 頻回授乳:3時間以上空けない
  • 左右均等に飲ませる:片寄り防止
  • 赤ちゃんの口の開き方 が浅いと詰まりやすい

授乳姿勢の見直し

  • 「いつも同じ姿勢」が詰まりを生む
  • 横抱き・縦抱き・脇抱き をローテーション
  • 赤ちゃんの顎が向く側 が飲まれやすい

衣類

  • きついブラ・下着 はNG
  • ワイヤーブラを避ける:詰まりの原因
  • 授乳ブラ・カップ で柔らかく支える

復職・夜間断乳

  • 急激な授乳間隔の変化 はうっ滞リスク
  • 段階的に減らす
  • 搾乳でうっ滞を防ぐ

産後ケア事業の活用

こども家庭庁 より:

助産師訪問

  • 「授乳のコツ」を見てもらえる
  • 乳腺炎の初期対応相談
  • 自治体の保健センター窓口

母乳外来

  • 病院・助産院で実施
  • 詰まり解消・乳腺ケア
  • 継続フォロー

桶谷式・SMC方式

  • マッサージで知られる
  • 「強いマッサージ」と「優しい施術」の見極め
  • 資格・実績で選ぶ

やってはいけないこと

やってはいけないこと 理由
乳腺炎で授乳を止める うっ滞悪化、乳腺炎自体が悪化
「赤ちゃんに細菌が」と心配して断乳 母乳に細菌は大量に出ない
38.5度以上の発熱を様子見 感染性で抗菌薬必要
強い「しこり潰し」マッサージ 組織損傷リスク
市販鎮痛薬を自己判断で飲む 授乳中OKの薬は医師相談
きついワイヤーブラを使い続ける 詰まりの原因
「脂っこい食事が原因」と過度な食事制限 科学的根拠なし、栄養不足リスク
48時間改善なしで受診を後回し 膿瘍化のリスク

よくある誤解

Q. 乳腺炎になったら断乳すべき?

A. NO。授乳継続が基本。断乳すると悪化する。

Q. 細菌が赤ちゃんに入る?

A. ほぼ影響なし。乳腺炎の細菌は母乳に大量には出ない。

Q. 脂っこい食事が原因?

A. 科学的根拠なし。過度な食事制限は栄養不足のリスク。

Q. 強いマッサージで詰まりを取るべき?

A. NG。組織損傷のリスク。やさしい授乳・搾乳補助が基本。

Q. 抗菌薬を飲むと授乳できない?

A. 授乳中も使える抗菌薬は複数ある。医師に伝えて選んでもらう。

Q. 何科・誰に相談?

A. 軽症は 助産師・母乳外来、発熱・赤みは 産科・乳腺外科、膿瘍は 乳腺外科

この記事の根拠

  • 日本産科婦人科学会 産婦人科診療ガイドライン-産科編
  • 国立成育医療研究センター 妊娠・出産・産後
  • 厚生労働省 授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)
  • こども家庭庁 産後ケア事業

まとめ

  • 乳腺炎は産後の 約1〜2割 が経験、48時間以内の対応がカギ
  • うっ滞性 vs 感染性 で対応が異なる
  • 授乳継続が基本:断乳すると悪化
  • しこり側を先に・授乳姿勢のローテーション
  • 38.5度以上発熱・48時間改善なし は受診で抗菌薬
  • 授乳中も使える抗菌薬 は複数ある
  • 強い「しこり潰し」マッサージはNG:組織損傷
  • きついワイヤーブラ・脂っこい食事原因説 は要注意

大切なお知らせ:本記事は公的機関・学会の発信情報をもとに012.kids編集部が独自にまとめた一般情報です。乳房症状や発熱が出た場合は、必ず産科・乳腺外科や助産師にご相談ください。

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