この記事のポイント
- 小5・小6の英語は「聞く・話す」中心から「読む・書く」が加わる段階。ここで初めてつまずく子が増えます。
- 英語が「教科」になり成績がつくため、本人も保護者も急に身構えがち。まずは音とリズムへの慣れを優先します。
- 家庭では「正しさ」より「英語が楽しい」を守るのが中学英語までの土台。単語の丸暗記を急がせないのがコツです。
- 対象:小学校高学年(9〜12歳ごろ)で英語を学ぶ子の保護者。
まず確認したいこと(相談窓口)
| 気になること | まず相談する先 |
|---|---|
| 授業についていけているか不安 | 担任・学校 |
| 評価やつまずきの具体的な対応 | スクールカウンセラー・担任 |
| 英語の指導方針・教材の質問 | 学校・教育委員会 |
| 学び方全般の悩み | 自治体の教育相談 |
重要:英語が苦手そうでも、家で問い詰めるのは逆効果です。気になるときはまず担任に「授業でどんな様子か」を聞き、必要なら学校やスクールカウンセラーに相談しましょう。家庭は「点数を取らせる場」ではなく「英語に親しむ場」と割り切ると、親子とも楽になります。
高学年で英語が「教科」になるとは
文部科学省「外国語教育」 より:小学校高学年では英語が正式な教科となり、読むこと・書くことも扱われます。
- 3・4年の「外国語活動」は慣れ親しみが目的でしたが、5・6年では教科として評価がつきます。
- 「聞く・話す」に加え、アルファベットの読み書きや簡単な英文に触れる量が増えます。
- 中学英語への接続を意識した内容で、ここでの土台が後の負担を左右します。
- 教科化されたぶん「できる・できない」が見えやすく、本人が苦手意識を持ちやすい時期です。
高学年でよくある英語のつまずき
文部科学省「学習指導要領」 より:英語は段階的な積み上げが重視され、音と文字のつながりの理解が土台になります。
- アルファベットの大文字・小文字や、bとdの混同でつまずく子が少なくありません。
- 音は聞き取れても、文字にすると書けない「音と文字のズレ」が起きやすいです。
- 単語を一気に覚えさせられ、英語そのものが嫌いになるケースがあります。
- 人前で英語を話す恥ずかしさから、声に出すのを避けてしまう子もいます。
家庭でできる英語サポート
文部科学省「初等中等教育」 より:学びは学校だけで完結せず、家庭での日常的な触れ合いが理解を支えます。
- 英語の歌・アニメ・絵本など「音から入る」体験を、勉強と構えずに取り入れます。
- 教科書の音声を一緒に聞き、口まねする「シャドーイング」は読み書きの土台になります。
- アルファベットは書き取りより、身の回りのロゴや看板で見つける遊びが効果的です。
- 間違いを正すより「言えたね」と反応を返すことで、英語を話す抵抗感が下がります。
評価との付き合い方
文部科学省「学習評価」 より:評価は「できた・できない」の判定ではなく、学びを支えるための情報とされています。
- 通知表の英語は、知識だけでなく「話そうとする態度」も見られています。
- 数字が低くても、家で英語を楽しめているなら土台は育っています。
- 他の子との比較より、半年前の本人と比べて伸びた点に目を向けます。
- 評価が気になるときは、家で詰めるより担任に学習の様子を確認するのが確実です。
やってはいけないこと
| やってはいけないこと | 理由 |
|---|---|
| 単語を一気に丸暗記させる | 英語そのものが嫌いになり、中学で大きくつまずく |
| 発音やスペルの間違いをその場で厳しく直す | 話す・書くこと自体を避けるようになる |
| 他の子やきょうだいと英語力を比べる | 自信を失い、苦手意識を強める |
| 成績の数字だけで「英語ができない子」と決める | 態度や伸びしろが見えなくなる |
| 嫌がるのに英語の問題集を長時間やらせる | 学習意欲そのものを損なう |
よくある誤解
Q. 高学年から英語を始めても遅いですか?
A. 遅くありません。高学年は読み書きが加わる節目で、ここから丁寧に音と文字をつなげれば中学英語に十分間に合います。
Q. 単語をたくさん覚えさせるべきですか?
A. 暗記を急ぐより、英語の音やリズムに親しむことが先です。楽しさを保つほうが長期的に語彙も定着します。
Q. 英語の発音は親が直すべきですか?
A. その場で細かく直すより、正しい音声を一緒に聞くほうが効果的です。間違いを責めないことが話す意欲を守ります。
Q. 英会話教室に通わせないと不利ですか?
A. 必須ではありません。家庭で英語の歌や動画に触れるだけでも、音への慣れは育ちます。本人が楽しめる方法を選びましょう。
Q. 英語のつまずきが気になるときは、どこに相談すればいい?
A. まず担任に授業での様子を聞き、必要に応じて学校やスクールカウンセラー、自治体の教育相談に相談すると安心です。
この記事の根拠
- 文部科学省「学習指導要領『生きる力』」
- 文部科学省「外国語教育」
- 文部科学省「初等中等教育」
- 文部科学省「学習評価」
まとめ
- 小5・小6の英語は「読む・書く」が加わり、教科として評価がつく節目です。
- アルファベットの混同や音と文字のズレで、ここで初めてつまずく子が増えます。
- 家庭では単語の丸暗記を急がず、英語の音やリズムに親しむことを優先します。
- 間違いをその場で直すより、「言えたね」と反応を返すほうが話す意欲が育ちます。
- つまずきが気になるときは担任に様子を聞き、学校や教育相談を頼りましょう。
大切なお知らせ:この記事は公的機関の発信情報をもとに012.kids編集部がまとめた一般的な情報です。お子さんの学習の状況や個別の悩みについては、担任の先生やスクールカウンセラー、自治体の教育相談にご相談ください。

