この記事のポイント
- 習い事は「数」より「本人のやる気と残り時間」。平均は2個前後ですが、自由に遊ぶ時間が消えていないかが大事です。
- 9〜10歳は神経系が伸びる時期。体を動かす経験はこの年代に向いていますが、何でも詰め込めばよいわけではありません。
- 「やめたい」にも種類がある。一時的なスランプか、本当に合わないのかを分けて考えると判断しやすくなります。
- 対象:9〜10歳ごろの子どもの習い事を考えたい保護者。
まず確認したいこと(相談窓口)
| 気になること | まず相談する先 |
|---|---|
| 学校生活や友だち関係への影響 | 担任・学校 |
| 進路や学習面の不安 | 自治体の教育相談 |
| 気持ちの落ち込み・通うのを嫌がる | スクールカウンセラー |
| 制度や地域の活動について | 教育委員会 |
重要:習い事は「やらせなければ」と焦るものではありません。子どもが疲れていたり通うのを強く嫌がるときは、担任やスクールカウンセラーに学校での様子もあわせて相談すると、家庭だけで抱え込まずにすみます。
9〜10歳に運動系の習い事が向くといわれる理由
スポーツ庁「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」 より:運動習慣のある子どもほど体力テストの結果が良い傾向が示されています。
- 9〜12歳ごろは神経系の発達が進み、新しい動きを覚えやすい時期とされます。
- 特定の競技に絞らず、走る・跳ぶ・投げるなど多様な動きを経験すると土台が育ちます。
- 数字を競うより「体を動かすのが楽しい」という感覚を残すことが大切です。
- 運動が苦手でも、本人が嫌がらない範囲で続けられる活動を選びます。
幼児期からの体を動かす習慣をどう活かすか
文部科学省「幼児期運動指針」 より:毎日いろいろな遊びの中で体を動かすことが心身の発達に役立つとされています。
- 幼児期に身についた「体を動かす楽しさ」は、学童期の習い事選びの土台になります。
- 勝ち負けや上達だけを目標にせず、続けやすさを優先します。
- 習い事に通っていなくても、外遊びや家族での運動で十分補えます。
- 本人の興味が音楽や工作など別方向なら、その芽を無理に運動へ寄せる必要はありません。
習い事の数は何個が適切?
文部科学省「放課後子供教室・放課後の居場所づくり」 より:放課後に安心して過ごせる時間や居場所の確保が重視されています。
- 習い事の平均はおおむね2個前後で、3個以上の子もいますが多ければよいわけではありません。
- 「行きたくない」が増えた、宿題の時間がない、いつも眠そう、というサインに注意します。
- 友だちと自由に遊ぶ時間や、ぼんやり休む時間も子どもの育ちに必要です。
- 費用は自治体の教室や放課後の活動を使えば抑えられる場合があります。
「やめたい」と言われたときの考え方
文部科学省「家庭教育支援」 より:家庭での関わりは、本人の気持ちに寄り添いながら支えることが基本とされています。
- 一時的なスランプや進級テストの失敗なら、少し様子を見てよい場合があります。
- 先生やチームメイトとの相性なら、クラスや教室の変更で解決することもあります。
- 数か月「楽しくない」が続くなら、やめる判断も立派な選択です。
- 「合わないものを見極める力」も、続ける力と同じく大切なスキルです。
やってはいけないこと
| やってはいけないこと | 理由 |
|---|---|
| 親の期待だけで習い事を決める | 本人のやる気が続かず長続きしにくい |
| 自由時間がなくなるほど掛け持ちさせる | 疲労や学校生活への影響が出やすい |
| 「始めたんだから」と無理に続けさせる | 嫌な気持ちがその活動全体への拒否につながる |
| 他の子と上達のスピードを比べる | 本人の自信や意欲を削いでしまう |
| 嫌がるサインを見逃して通わせ続ける | 心身の負担が積み重なる |
よくある誤解
Q. 習い事は早く始めるほど有利ですか?
A. 早さより本人の興味が大切です。9〜10歳から始めても十分間に合う活動はたくさんあります。
Q. 習い事は多いほど力がつきますか?
A. 数より取り組み方です。自由に遊ぶ時間や休む時間が消えると、かえって負担になります。
Q. 運動が苦手な子に運動系は無理にやらせるべき?
A. 無理強いは逆効果です。本人が嫌がらず楽しめる範囲の活動を選ぶことが続けるコツです。
Q. 「やめたい」と言ったらすぐやめさせていい?
A. 理由を分けて考えます。一時的なものか本当に合わないのかを見て、本人と話し合って決めます。
Q. 習い事や通学のことで不安なときは、どこに相談すればいい?
A. 学校での様子は担任やスクールカウンセラーへ、進路や学習面の不安は自治体の教育相談に相談すると安心です。
この記事の根拠
- 文部科学省「幼児期運動指針」
- スポーツ庁「全国体力・運動能力、運動習慣等調査」
- 文部科学省「放課後子供教室・放課後の居場所づくり」「家庭教育支援」
まとめ
- 習い事は数より「本人のやる気」と「自由な時間が残っているか」で見極めます。
- 9〜10歳は神経系が伸びる時期で、多様な動きを経験する運動系は土台づくりに向きます。
- ただし運動が苦手な子に無理強いはせず、楽しめる活動を選びます。
- 「やめたい」は理由を分けて考え、見極めてやめる判断も大切なスキルです。
- 学校生活への影響は担任やスクールカウンセラー、進路の不安は自治体の教育相談へ。
大切なお知らせ:この記事は公的機関の発信情報をもとに012.kids編集部がまとめた一般的な情報です。お子さんの個別の状況については、担任の先生や自治体の教育相談にご相談ください。

