この記事のポイント
- しつけの目的は「言うことを聞かせる」ことではなく「自分で考えて行動する力」を育てることです。
- 年齢で関わり方を変える。イヤイヤ期は受け止め重視、就学後は理由を説明して納得を促します。
- 体罰や強い叱責は逆効果。公的にも効果がなく悪影響があると示されています。
- 対象:1歳〜小学生の子どものしつけに悩む保護者。
まず確認したいこと(相談窓口)
| 気になること | まず相談する先 |
|---|---|
| しつけ・関わり方全般の悩み | 通園先の園・自治体の教育相談 |
| 園・学校での集団生活の様子 | 園の先生・学校の担任 |
| つい強く叱ってしまう・余裕がない | 自治体の教育相談・学校のスクールカウンセラー |
| 発達や行動が気になる | かかりつけの小児科 |
重要:しつけは「正しく叱る技術」より「年齢に合った関わり」が土台です。叱るときも人格でなく行動に絞り、できたことを認める関わりを増やします。つい強く叱ってしまい悩むときは、一人で抱えず自治体の教育相談などを利用しましょう。
しつけの基本の考え方
厚生労働省「保育所保育指針(養護と教育)」 より:子どもの主体性を尊重した関わりが大切とされています。
- しつけの目的は服従させることではなく、自分で考えて動く力を育てることです。
- 「ダメ」だけでなく「どうすればよいか」を具体的に伝えます。
- できたときにしっかり認めることが、望ましい行動を増やします。
- 一貫性のあるルールは、子どもに安心と見通しを与えます。
年齢別の関わり方
こども家庭庁「子育て支援の取組」 より:発達段階に応じた関わりの大切さが示されています。
- 1〜2歳は「危険を止める」が中心。言葉より行動で守ります。
- イヤイヤ期(2〜3歳)は気持ちをまず受け止め、短い言葉で伝えます。
- 4〜6歳は理由を簡単に説明し、約束を一緒に決めると守りやすくなります。
- 小学生は理由をきちんと話し、自分で考えて選ぶ余地を残します。
叱り方・褒め方のコツ
厚生労働省「体罰によらない子育てについて」 より:体罰には効果がなく悪影響があると明確に示されています。
- 叱るときは人格でなく「その行動」に絞り、短く具体的に伝えます。
- 感情的に怒鳴る前に、一呼吸おいて落ち着いてから関わります。
- 褒めるときは結果より過程(がんばり・工夫)に目を向けます。
- 「できて当たり前」と流さず、できたことを言葉にして伝えます。
生活習慣の教え方
文部科学省「家庭教育支援」 より:家庭での基本的な生活習慣づくりの大切さが示されています。
- あいさつ・片づけ・歯みがきなどは、親が手本を見せると伝わりやすいです。
- 一度に多くを求めず、ひとつずつできるようになるのを待ちます。
- できた行動をその場で認めると、習慣として定着しやすくなります。
- うまくいかない日があっても、長い目で繰り返し伝える姿勢で十分です。
やってはいけないこと
| やってはいけないこと | 理由 |
|---|---|
| たたく・どなるなどの体罰・強い叱責 | 効果がなく悪影響があると公的にも示されている |
| 人格を否定する言葉で叱る | 自尊心を傷つけ、行動も改善しない |
| その日の気分でルールを変える | 子どもが混乱し、ルールが定着しない |
| きょうだいや他の子と比べる | 自信を失い、反発を生みやすい |
| 一度にたくさんのことを求める | できずに失敗体験ばかりが増える |
よくある誤解
Q. イヤイヤ期はどう対応すればいい?
A. まず気持ちを受け止め、短い言葉で伝えます。理屈で説得しようとせず、選択肢を示すと落ち着くこともあります。
Q. 厳しく叱らないと言うことを聞かない?
A. 体罰や強い叱責は効果がなく悪影響があると示されています。行動に絞った具体的な伝え方の方が届きます。
Q. 褒めると甘やかしになりませんか?
A. 過程を認める褒め方は甘やかしではありません。望ましい行動を増やし、自分で考える力を育てます。
Q. しつけの効果はいつ出る?
A. すぐには見えにくいものです。一貫した関わりを長い目で続けることが、結果的に近道になります。
Q. つい強く叱ってしまい悩むときは、どこに相談すればいい?
A. 自治体の教育相談や通園先の園、学校のスクールカウンセラーに相談できます。一人で抱え込まないことが大切です。
この記事の根拠
- 厚生労働省「保育所保育指針(養護と教育)」「体罰によらない子育てについて」
- こども家庭庁「子育て支援の取組」
- 文部科学省「家庭教育支援」
まとめ
- しつけの目的は服従させることでなく、自分で考えて行動する力と生活習慣を育てることです。生活習慣は年齢に合わせて少しずつ教えます。
- 年齢で関わりを変え、イヤイヤ期は受け止め、就学後は理由を説明して納得を促します。
- 叱るときは行動に絞り、褒めるときは過程に目を向けます。
- 体罰や強い叱責は効果がなく悪影響があるため避けます。
- つい強く叱ってしまうときは、自治体の教育相談やスクールカウンセラーに相談しましょう。
大切なお知らせ:この記事は公的機関の発信情報をもとに012.kids編集部がまとめた一般的な情報です。お子さんの発達や個別の状況については、通園先の園や自治体の相談窓口にご相談ください。

